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2016年12月

産業構造変動下における和菓子文化研究に関する口頭報告を行いました

講演・報告(招待あり)を2016年12月10日に行いました。 本報告では、研究対象とする和菓子の特徴について、農業・農村との関連から指摘しし、大規模化と小規模層の脱落が急速に進む和菓子業界に対する研究方法を提案しました。さらに、3事例の分析をもとに具体的な分析枠組みを提示しました。 なお、本報告は、ロッテ財団第1回研究助成奨励研究(代表=佐藤奨平)による研究成果です。 報告情報 題 目:産業構造変 […]

非主食用米生産による耕地利用率向上に関する論文が『農業経済研究』に掲載されました

単著論文(査読あり)が2016年12月、『農業経済研究』に掲載されました。 本稿では、非主食用米生産による耕地利用率向上について、非主食用米の生産を通して耕地利用率を向上させた三重県桑名市の事例を分析しました。まず、近年の耕地利用率の向上は三重県で特に顕著であることを分析しました。次に、大規模な農家が多くいる長島町での非主食用米の共同生産は、夏期の圃場管理の負担責任をめぐる曖昧さを解消したことを明 […]

中山間地域における米価下落を背景とした小規模稲作経営の限界と飼料用米生産に関する論文が『農業研究』に掲載されました

単著論文が2016年12月、『農業研究』に掲載されました。 本稿では、規模拡大が困難で小規模稲作経営が多数を占める島根県西石見地方の集落営農法人の事例から、米価下落による主食用米依存の経営の限界と、並行する飼料用米生産の実態を解明しました。湿田の多い島根県において、低米価条件下では、農地荒廃防止を目指す集落営農法人の経営戦略として、飼料用米生産は農地の維持管理や営農の継続に向けた限られた戦略となっ […]

和菓子をめぐる産業構造と地域特性に関する論文が『会誌食文化研究』に掲載されました

その他の論文(査読あり)が2016年12月、『会誌食文化研究』に掲載されました。 本稿では、和菓子の事業者や消費、原料生産の動向の分析によって、和菓子をめぐる産業構造の変化や地域性を明らかにしました。小規模事業体は減少傾向、大規模化進んでいる中で、原料生産地は国内の特定生産地に特化していることや、高齢化率が高い地域においては、小規模な和菓子事業者が地域の菓子供給を根強く担っていることを指摘しました […]

和菓子と地域との新たな関係と展望に関する口頭報告を行いました

講演・報告(招待あり)を2016年12月3日に行いました。 本報告では、和菓子の特性である職人(企業者)による創造性の発露として、原材料は地域産にこだわらないもののコンテクストとしての地域の役割があることを指摘しました。さらに、3事例について、ZTCAモデルによる分析を行い、和菓子と農村とのつながりによる地域デザインでは、戦略的なゾーンとトポスの共創の働きが生産物に大きく影響を与えることを明らかに […]