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中山間地域における米価下落を背景とした小規模稲作経営の限界と飼料用米生産に関する論文が『農業研究』に掲載されました

単著論文が2016年12月、『農業研究』に掲載されました。

本稿では、規模拡大が困難で小規模稲作経営が多数を占める島根県西石見地方の集落営農法人の事例から、米価下落による主食用米依存の経営の限界と、並行する飼料用米生産の実態を解明しました。湿田の多い島根県において、低米価条件下では、農地荒廃防止を目指す集落営農法人の経営戦略として、飼料用米生産は農地の維持管理や営農の継続に向けた限られた戦略となっていることを明らかにしました。

なお、本研究は、公益財団法人日本農業研究所平成27年度人文・社会科学系若手研究者助成業の研究成果です。
原稿情報
論文名:中山間地域における米価下落を背景とした小規模稲作経営の限界と飼料用米生産
著 者:小川真如
掲載誌:公益財団法人日本農業研究所『農業研究』第29号 393-423頁
doiなど:https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I027817866-00
 

構成

1 調査研究の背景と目的
2 調査方法の設計
3 調査の結果と考察
 (1)島根県石西地方における飼料用米生産の概況
   1)石西地方における飼料用米生産
   2)旧益田市における飼料用米生産
   3)小括
  (2)旧益田市の2農事組合法人の比較分析
   1)A法人の所在地域における田の利用状況
   2)A法人とB法人の比較分析
  (3)集落営農法人設立における飼料用米生産の意義と限界
4 総括と考察・今後の検討課題
 (1)3農事組合法人からみた小規模稲作経営の限界と飼料用米生産
 (2)畜産経営D、E、Fからみた畜産と飼料用米生産との関わり
 (3)今後の政策に関する提言
5 論文作成計画と今後の調査研究結果の活用方針等
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