水田フル活用政策の変質過程に関する論文が『農業経済研究』に掲載されました

単著論文(査読あり)が2021年9月、『農業経済研究』に掲載されました。

本稿では、日本における水田フル活用政策の変化過程を、文献調査と統計分析から検証しました。主な結果として、水田フル活用元年の2009年度から2018年度までの10年間は、前期(2009-13年度)と後期(2014-18年度)に分けられること、前期においては水田の利用面積の最大化が促進された一方で、後期においては米生産調整としての役割が強くなったこと、田の面積縮小が進められているとともに、作付けていない水田への政策的関心が弱まっていることが明らかになりました。以上の結果から、水田フル活用政策の変質過程によって、水田の維持管理問題は深刻さを増していることが示唆されました。

なお、本研究は日本学術振興会科学研究費助成事業若手研究(19K15933)の成果です。

原稿情報
論文名:水田フル活用政策の変質過程―2009-13年度と2014-18年度の動向比較を中心にして― 
著 者:小川真如
掲載誌:日本農業経済学会『農業経済研究』第93巻第2巻 238~243頁
doiなど:確認次第、掲載します。
 

構成

1 課題の設定
2 水田フル活用政策の変質過程とその特徴
 1)「水田フル活用」の語義
 2)不作付地対策と畑地化推進による「水田フル活用」の転回
3 田の利用様態の変化からみた政策変質の検証
 1)耕地利用率の動態
 2)稲作面積と主食用米作付面積の動態
 3)補助金交付の動態
4 結論

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